自分なりのペースで読んだ本の感想を書いています。

小説レビュー第34弾 誉田哲也『ストロベリーナイト』

80点

長かったけど平易なのでサクサク読めます。
今さら映画を見たのと、母親が「気持ち悪くて途中で読むのを諦めた」と言ってたので試しに読んでみました。

ふと思ったんだけど「意外!黒幕はまさかあの人!」って驚きがそれほどなかったです。
理由は「この登場人物はこういう立ち位置で…」とか「この人はこのストーリーでどういう役割なんだろう」というのを、はっきりとは意識せずとも、無意識に確認しながら読んでたからだと思います。

そうして読むと黒幕はあまりにも「物語に参加していない感」がありました。

裏を返せば、(他の)登場人物一人一人がイキイキしていて、はっきりとしたバックボーンや特徴があったのだと思います。

あまりにも伏線が丁寧に回収されていくので、回収されていない伏線があると「この伏線は実は黒幕だという伏線なんじゃないか」と思うようになりました。

まあ書かれるまではっきりと確信したわけじゃないんですが

現実じゃこんなことありませんね

面白かったです。

ではでは~